どらむかんおきば

思ったことと怪文書中心

合同誌の作り方 -前準備編-

こんにちは、芹かなんです。

今回は色々なジャンルで合同誌を作ってきた私のノウハウを、皆さんに共有したいと思います。やり方は人それぞれだと思いますが「他人のやり方を1から10まで真似すれば成功する」とは限らないので、ご自分で合同誌の主催をする際は十分にお気をつけください。

※今回の記事では合同誌≒アンソロジーという形で作成方法を紹介しております。大変お手数ですが、該当しない箇所につきましては適宜読み替えて頂けると幸いです。

  

  • 予算

    合同誌を作る上で最も大切な部分です。いざ原稿が集まっても、印刷費が足りない!となると大問題に発展します。必ず主催側のみで完結するようにしましょう。ここでは頒布価格などもざっくり決めてしまいます。例えば「100部印刷して50部頒布できればギリギリ黒字」などのラインも作っておくと良いですね。

  • スケジュール
    主催側が余裕を持てる範囲かつ、参加者様に負担がかからないような制作スケジュールを作ります。私の場合ですと「頒布予定イベントを半年~1年後に設定し、締切はイベント1ヶ月半前」という風に設定します。なるべく、参加者様には余裕を持った状態で原稿制作に取り掛かって頂きたいので。このようなスケジュールにしております。 

  • コンセプト
    漠然としたテーマを決めるのではなく「キャッチコピーを見ただけで中身が想像できるようなもの・特定の誰かに刺さるようなもの・自分がどうしても読みたいもの」のどれかを作ると良いでしょう。広く浅くに届ける方法はとても難しいです。またコンセプト次第では参加者様を集める事が非常に難しくなる、という事も頭の片隅に入れて起きましょう。

  • 印刷所、装丁、ページ数
    今回作成する本の装丁やページ数に合わせて、印刷所を決めましょう。普段ご自分で利用されている印刷所でも全く問題はありませんが、装丁によってはオプション代だけで印刷費が大幅に膨れ上がってしまいます。表紙カラー、本文モノクロ、特殊装丁なしの場合は「栄光印刷様」や「緑陽社様」がオススメです。表紙カラー、本文カラー、特殊装丁なしの場合は「グラフィック様」が良いでしょう。

  • 謝礼
    参加者様への謝礼についてですが、寄稿された方には「1部、または2部を献本」という形で統一しております。主催側にかなり踏み込んだ作業を手伝って頂いた場合は、別の謝礼(アマゾンギフト券など)を用意するのも良いでしょう。

  • 打ち上げのセッティング
    私が作成した合同誌では、イベント終了後に参加者様を集めて打ち上げをする事が多いです。お店の選定や、予算についても早い段階で決めてしまいましょう。

以上で、合同誌を作成する前準備が完了しました。次回は参加者様の集め方、連絡方法、原稿を集める際の注意などについて触れます。